後輩の堀江さんが、民事でライブドアと和解のニュース。
彼の持っている全ライブドア株や未払い配当金など、彼の今現在の資産の大部分が、ライブドアに支払われることになったらしい。彼はどんな気持ちでこの和解案を受け入れ、サインしたのだろう。
まだ肝心の刑事訴訟で、上告審が残っている。民事もたくさん残っている。
彼の心中を察しつつ、昔、彼が選挙に出て負けたとき、強制捜査が入ったとき、逮捕されたとき、その時々に書いた日記の一部を引っ張り出してみた。
最初は母親のような気分。逮捕直後は、激しい怒り。時間が経つにつれて、徐々に感情が無くなり、無感情になってしまった自分を見ることができる。彼と再び会えるようになってからは、何度か会ったが、それらのことは人目に触れる日記には一切書いていない。
文面は当時のままなので、勘違いや間違いがあるかもしれません。ご容赦ください。
また日記の内容は、堀江さんと個人的に親しい関係の僕が書いた、当時の思い込みであり意見です。昔一緒の職場にいた後輩を思う気持ちで書いている、特殊な立場、特殊な状況下の日記であることをご理解ください。
キャパシティ - 広島で敗れた後輩へ 2005年09月13日08:49
今日は何か書きたい気分。
キャパシティの話にしよう。
私はどっちかというと完璧主義(そういう言葉が適切かわからないけど)なので、本質を外していることは許せないタイプだ。意義というか本来の意味というか本質というか、それのためにやっているにも関わらず、段々目的が他のことに摩り替っていくような歳差運動的に軸がぶれる人は評価できない。あと、ポイントを外す人。そもそも本質がわかっていない人に対しては厳しくて、どうしても気が付かない振りをすることができない。
なので、際立って優秀ではない人(要するに普通の人やちょっとばかり優秀な人)に対しては鬼のようであるらしい。「浅田さんは逃げ道を作ってくれない。」、「怒られている本人が一番良くわかっているのだからそこまで言わないでほしい。」とかはよく言われる。
どうしてもあきらめきれないのである。プロなんだからプロの仕事しなさいよと思う。
私はいつも同じ失敗をする。まず、相手が「どうしてこれがわからないのか」がわからない。だって当たり前のことでしょう。それ以前に相手がわかっていないことにもなかなか気付かない。次に「どうしてこれができないのか」がわからない。だってこんなに簡単なことでしょう。だから、相手が故意にサボっているとか、本気でやっていないのではないかと思ってしまう。
そういう訳で、仕事ではたくさんの人とうまく行かなかった。この性格(と言ってもいいだろう)はこの歳になるともう治らないので、「万人に好かれる温和なおじさま」みたいなのには憧れこそすれ、絶対になれないのが残念だ。
でも実はキャパシティは広い。それはそれ。これはこれ。
だって、別に仕事をうまくやることなんて人生の中で何番目に大切なことなの?それがわからなかったことによって他の人にどれだけ迷惑をかけたの?人間、できることがあればできないこともあるのは当たり前。何でもできる完璧な人間なんていない。甘ったれずにきちんと自分の権限と責任の範囲においてできるだけのことがやれればそれで良いと思う。誰にでも優れているところは必ずある。少なくても人間としてみたときに私は最下位の部類で、もっと立派で素晴らしい人は山のようにいると思う。若い頃は誰に会ってもその人に尊敬できる部分を見出していたし、今も求めるレベルは上がったけど基本的には変わらない。人間大好き。
なので、苦言を呈するのと、その人を受け入れることは私の中では全然別なのである。
そういう意味で私のキャパシティは大きい。私の中では皆を受け入れているのである。
特に昔苦労して何かを一緒にやった奴に対しては、そいつがどういう能力を持っているか、何を考えているかに関わらず、無条件で手放しに応援したくなる。なんていうか昔の仲間は放ってはおけないのだ。
昔勤めていた会社の後輩が会社作ったら飛行機代を自腹切ってでも東京などの仕事を紹介してあげるし、昔の部下が結婚するときにはどこにでも結婚式に出かけていく、昔の取引先の担当が失業したらすぐに就職先を数件紹介してあげちゃう…浅田さん、困ってるんです、って向こうから頼ってきてくれるとどうしても力になってあげたくて努力してしまうのだ。もっとも、お金を貸してくれ、という話はご多聞に漏れず過去に返ってきたことがないのでもうやらない。ここ数年、私は本業は学生のはずだが、こういう案件ばかりで、相変わらず札幌-東京間を頻繁に行き来している。それが楽しい。自己満足である。
もちろん、いくら昔の仲間でももう付き合わない奴もいる。挨拶やお礼が言えない奴や、こちらからの語りかけに応えない奴、他人に対して礼を尽くさない奴だ。ここは厳しい。
あと貸し借りは嫌い。最終的には貸し借りを作らないように、貰ったり払ったりしてきちんと調整するようにしている。貸しがあると、何か起こったときに「俺がお前のためにここまでしてやったのになんだっ!」と心で恩の押し付けをして腹を立ててしまう。そのように思ってしまう人間が小さい自分が嫌いなので、貸しは作らない。「意外とセコいのね」と思ってくれるくらいがちょうど良い。
….とここまで書いて眠くて眠くて寝てしまった。酔って文章書くと、稚拙で青っちょろいことばかり書いているなぁ。やけ酒飲み過ぎ。
ここからは今朝です。どうしよう、この書きかけ。
そういう訳で、キャパシティというのが普通の人とちょっと違うのである。
長い長い言い訳になってしまった。
昨日、広島で頑張っていたかわいい後輩の夏が終わった。
良く頑張ったな。偉い偉い。そう思って涙が出た。
2006年1月16日の日記は見るに耐えないので削除しました。
一体どうなっているのか 2006年01月17日時刻不明
朝刊を読んで詳しい内容がわかった。日経新聞以外のマスコミは、捜査対象の疑いの内容そのものについてさえ理解できておらず、ニュースでは何もわからない。
別に私はライブドアの肩を持つわけでもなんでもないが、この内容で強制調査、違法性を立件するのはいくらなんでもむちゃくちゃじゃないの?お上のやることとは思えない。
ファンドのとの間とは言え、株式交換によって企業を買収したのは歴とした事実であり、実際の株取得の時期を急ぐためにテンポラリーでファンドを使うのは全くもって普通にある手法ではないだろうか。
プレス発表の時にファンドのことを書かなかったことに関しても、万人に分かりやすいリリース内容にするためには、金融手法のことを細々書くよりも省略した方が良いという考えが働いたとしても不思議でないことであると思う。
あと、大幅分割で株を吊り上げたのではないか、という疑いに関しては笑止千万である。分割したら株が上がるなんて誰がわかるの?実際、これまでに分割した銘柄を調べたことがあるのだろうか?私は細かく調べたことがあるが、分割したら株価が下がった銘柄の方が多かった。ましてや100分割とか誰もやったことのないのだから誰もどうなるかわからない。そうなる期待はあったのかもしれないが、それを違法と言えるのか?100分割自体はまったくもって適法だ。
間違いなく言えるのは、株の単価が下がって普通の庶民にもライブドア株が気軽に買えるようになったということだ。
買収された側などライブドアを快く思っていない者が密告して内偵していたのだと思うが、当局は資本市場のことをちゃんと知っているのか?
もちろん、公になっていない何かがあって捜査しているのかもしれないが。
18時過ぎに捜索に入ったにも関わらず、16時過ぎに「強制捜査に入った」との誤報をNHKや日経などのマスコミが流したのは関係者から情報のリークがあったからに間違いない。そういう意図的なリークは許されるのか?こういうことこそ、資本市場では許されないことであり、我々は資本市場発展のためにそのルールを皆で真面目に守っているのだ。
なんかおかしい。かなりおかしい。
違法の疑いがあったにしても裁判で堂々とお互いの主張をぶつけて戦うべき内容であり、強制捜査するような内容ではないと思う。これだけの騒ぎだもの、何もないわけには行かないだろう。強制捜査して根掘り葉掘り細かい部分を突付いて、埃をだして無理やり立件するのだろうか。
この事件の影響は当局が考えているよりはるかに大きいと思う。仮に私の書いている通りだとした場合、何かの意図があってこういう仕打ちをされているのであればもう誰も果敢な挑戦はしなくなるだろう。
更なる事実が判明されることを願っています。
強制捜査のニュースを見て、堀江に送ったメール
Sent: Tuesday, January 17, 2006 8:52 AM
Subject: 浅田です
何か手伝えることがあったら言ってください。駆けつけます。
めげずに頑張ってください。応援しています。
ガンバレー。
堀江からの返事
Sent: Tuesday, January 17, 2006 XX:XX PM
Subject: Re: 浅田です
いつも、ありがとうございます。
かなりヘヴィですが、がんばりますよ!
2006年01月18日~23日の日記は疑心暗鬼でとても見苦しいので削除しました。
亡国 2006年01月24日00:12
日本という国が、国のシステムが、国民性が、ほとほと嫌になりました。
もう私はチャレンジはしない。上場はしない。マスコミには出ない。正々堂々と自分の主張を述べることはしない。
直接関係ありませんが、こんなこともありました。
昨日、日経ビジネスの杉山という記者が、22時20分にアポ無しで突然北海道の自宅を訪ねてきました。子供たちが皆寝ている中チャイムが鳴り響き、インタフォン越しに取材を断ったにも関わらず30分近くも玄関に居座られ大変な思いをしました。話を根掘り葉掘り聞きたいようでした。はっきり言ってごめんです。何も話すことはありません。
still here 2006年01月25日23:58
各方面で起こっていためっちゃくちゃも、今日になると皆一応の落ち着きを取り戻したようだ。
強いものだ。皆こうやってこれからもやっていくのだろう。
何も無かったかのごとく、これまでどおりに、学問や仕事や人の手伝いをしている自分に戻ってしまうのは、自分で自分が許せないような気がして…
居酒屋でビール片手に飲んでいる奴らや、挨拶代わりの雑談をを交わしている奴らのように、知った顔で事件について解説している野郎と同じだと思うと自分が汚いように感じるから…
なんにせよ、皆落ち着きを取り戻した。
よかった。
私は残された。
読んでいなくても、電話に出なくても、彼に励ましの言葉を送り、機械に声を吹き込む。
何らかの形で少なからず影響を受けたり、やりきれない思いをした全ての友人達がいとおしい。
俺の友達にはお前の代わりに俺が謝っておいてやるよ。
ごめんなさい。ありがとう。
わかったか?こういうときにはこう言うんだぞ。
ひさびさのヒルズ 2006年04月23日01:18
昨日は久しぶりの六本木ヒルズ。久しぶりのライブドア。
期せずして代表取締役に就任してしまった山崎さんと、もう一人だけ残った取締役の羽田さんに会う。意外にも山崎さんとは初対面。
2人とも思ったより元気そうで本当に安心した。ずっと気にかかっていたが、心の緊張が解けた感じ。あとはあの人を一目見たい。多分来週か再来週くらいか。
2人とも6月の株主総会には取締役を降りる(降ろされる)ことになっていて、その後どうするかの相談を受けた。
どうやったって彼らは成功するに違いない。それだけの見る目と実行力のある人たちだ。羽田さんはまだライブドアオートの案件を抱えているのでどうなるかわからないが、山崎さんは完全に0からのスタートだ。
あまり役に立つとは思えない私なんかに声がかかるくらいだから、大変な時には誰も寄って来てくれないのだろうな。
でもきっと成功するさ。歯を食いしばって頑張れよ。
彼らは決して逃げない。決して後ろ向きにならない。楽しく笑いながら話ができる。素晴らしいことだと思う。もし僕が彼らの立場だったら今頃倒れて病院に入っているだろうな。
六本木で楽しく、23時まで酒を飲む。
監査の先生も築地で新しいビジネスを始める。
そちらもうまくいってほしい。
誰がなんと言っても、少なくても僕は味方だから。
頑張れ!
さて、今日は14時半から京王プラザホテルで恩師の退官記念パーティ。ひさびさに友に会い、先輩後輩と話し、生意気にも恩師とディベートして充実した時間を過ごす。しゃべりすぎで声が枯れる。満足、満足。
残念 2007年03月16日10:13
10時、判決。どきどきして待ったが駄目だった。
堀江の言葉 2009年03月10日15:26
最近、後輩の堀江が、本やBlogでたくさん露出している。
昔と違うのは、馬鹿で低俗なマスコミのバイアスを100%スルーして、彼の言葉そのままでメディアに出ている点だ。
彼のblogはもちろん彼のそのままの心情を、彼の表現で語ったものだし、
彼の本も、普段会うときの彼の言葉のまま書かれているように感じる。僕の知っているいつもの堀江だ。
徹底抗戦 堀江貴文 (著)
このGIGAZINEのインタビュー記事もとても面白かった。
これも本当にそのままの素の堀江が良く出ていると思う。
新聞やテレビが絶対に書かない「ホリエモン」こと「堀江貴文」の真実~ロングインタビュー前編~
新聞やテレビが絶対に書かない「ホリエモン」こと「堀江貴文」の真実~ロングインタビュー後編~
とても良いことだと思う。
彼の雰囲気、言っていることのニュアンス、行動の理由、物の考え方など、これを読んで、ああ、そうだったのか、ああ、こういう人だったのね、と分かる人が増えると思うから。
そうすれば、ひどい誤解や、理不尽なことも少しは減るのではないか。
こうやって一人ずつでもいいから、味方になってくれたり、少なくても今までより理解してくれるのは喜ばしいことだと思う。
それは彼のためだけではなくて、僕たちのためにもなる。
これから何かをしようとしている若者たちのためになる。
彼も日に日に元気になっていくようだ。少しずつ少しずつ元気になってもらいたい。